こんにちは。黒飴かりんとうです。

 このブログは芸人さんが書いた本、芸人さんのインタビューが載っている雑誌の感想を書くブログなのですが、ちょっと日記みたいな事も書いてみようかと思います。
 理由は、本の感想だけに絞ると全然ブログを更新できないというのが一つ。
 もう一つは、良きにつけ悪しきにつけ、お笑いファンをやっている中で考えた事を記録していきたいと思ったからです。
 その中でも、今回書く「私は今日も笑えない。」は、お笑いファンをやっていく中でモヤモヤした事や、嫌な気分になった事を書き留めていきたいと思います。この、モヤモヤしたり、嫌な気分になった事というのは、(自分が好きな人も含め)芸人さん本人に対してであったり、TV番組に対してであったり、自分以外のファンの方に対してであったりと対象は色々です。

 わざわざ自分の好きな「お笑い」を悪く言う様な事を書くのは良くないんじゃないか?とも思ったのですが、特に倫理・道徳・モラル的な観点から見て、モヤモヤしたり嫌な気分になったりした事は、「なぜモヤモヤしたり嫌な気持ちになっりしたのか」「その様な気持ちになる事は妥当なのか」を自分の中で整理してみるのは大切なことだし、それをブログの様に色んな人が見る事ができる場所に公開するのは、自分と同じ様な気持ちの人が心を整理したり、一人じゃないんだなと心を落ち着けたりする事に役立つのではないかと思い、あえて書いてみる事にしました。

 なので、この記事は番組や芸人さん、ファンの方に行動の変化や意識の改革を求める事を目的として書いているものではありません。あくまでも、自分自身の為の記録、なおかつ、この世のどこかの自分と同じような気持ちの人に、「こういう事ってあるよね~」と話す様な気持ちで書いていますので、ご了承下さい。


 さて、前置きはこの辺にして、今回自分の気持ちを整理したいのは「ファンが自分の好きな芸人さんに忠告をするという事」についてです。
 ご興味のある方は、続きからお読みくださ~い。

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 今更その話題ですか?と思う方もいるかもしれませんが、今年(2020年)の4月、ナイナイの岡村さんがラジオで不適切な発言をして、次週のラジオで相方の矢部さんに公開説教されたという出来事がありました。
 ここでは岡村さんがどんな発言をして何がどう問題だったかという事に関する詳しい説明は、面倒なので省きます。概要位なら検索すればすぐ出てくると思うので、各自で調べてみて下され…。

 今回私が整理したいのは、公開説教の際に矢部さんが言っていた 「リスナーを含めて、スタッフも含めて、全員が岡村さんの事を助長してきたから、今回の発言に繋がった部分もある」という趣旨の発言についてです。

 私はこれを聞いて、え?リスナーにまで責任持たせるの?と思いました。

 岡村さんとリスナーさんがこれまでどんな関係を築いてきたのかは部外者の私には分かりません。岡村さんとリスナーさんは、そういう、所謂ファンと芸能人という関係でありながらも、自分たちはお互いに何でも言いあえる関係だし、パーソナリティーとリスナーとはそういうものだ、という認識があったのかも知れません。

 でも私は、もしも自分の好きな芸人さんがおかしいと思う言動をしていたとして、自分だったらそれを指摘できるか…と言ったらできないし、そもそもそんな責任も無いと、個人的には思いました。

 リスナー=ファンだと思って概ね間違いないと思うのですが、ファンと言うのは自分が楽しむために勝手に芸人さんを応援している人達です。基本的には誰かかから認められたり許可をもらったりしてなるものではなく自称するものですし、どの位好きになったらファンを自称するかも自己判断です。各個人の芸人さんへの思い入れ具合や状況によって応援の内容や度合いは様々で、それを自分で決定する自由もあるし、いつ辞めるかも自由。全てが自主的なもので何かの組織に属しているわけでは無い以上、ファンを名乗ったからといって何か責任や義務が発生するものではないと思います。

 そりゃあ中には「好きだからこそ芸人さんが間違ったことを言っていたら指摘してあげたい!」という人もいるかも知れませんが、それは個人の裁量に任される部分であって、責任や義務があるからそうするべきというものではないと思います。

 もし、芸人さんの言動に対して責任を負う必要がある人がいるとすれば、ご本人と番組スタッフさん、マネージャーさんなどの所属事務所関係者くらいまでが妥当ではないでしょうか。



 それにファンが芸人さんに忠告するなんていう事は、こちら側の心理的負担とデメリットやリスクばかり多くて、いい事なんてほとんど無いとは思いませんか?

 試しにまずメリットを挙げてみましょう。強いて言えば、意見を言った事で芸人さんの言動や考え方が変わる事です。しかし実際それ位しか思い浮かばない上、いちファンの意見で芸人さんが言動を変える可能性はかなり低いと思います。

 逆に、リスクとデメリットは山ほど思い浮かびます。
 まずファンとして怖いのが「芸人さんに面倒くさいファンだと思われて、嫌われるかもしれない」という事です。自分の忠告が正しかろうが間違っていようが、指摘された側は決していい気分にはならないでしょう。芸人さんが「自分の事を思ってこの人は忠告してくれたんだ、ありがたいな」なんて思う可能性が果たしてどれだけあるのでしょうか?
 それに、芸人さんが他の芸能人…例えばアイドルの方々や俳優さん、アナウンサーさんと違うのが、「おもしろさ」という価値が担保されていれば必ずしも品行方正である必要はなく、発言の自由度が高いという事です。それは、相手がファンであろうが何だろうが媚びずに自分の言いたい事を言いやすいという事で、この場合で言えば、こちらの忠告に対して真っ向から反論される…しかも厳しめに…こともあり得るという事です。
 黙っていればただのファンでいられるのに、わざわざ芸人さんと言い合いをしたい人なんてどれくらいいるのでしょうか?

 また、これが芸人さんと自分の間だけの問題であればまだましですが、例えばTwitterの呟きやリプ、またはYouTubeのコメント欄の様な他のファンにも見える所で忠告した場合どうなるでしょう?自分とは反対意見のファンに「芸人さんに説教するイタい奴」だと思われ、悪くすれば叩かれて炎上する可能性だってあります。

 それに、お笑いの世界に限らず世間には「嫌なら見るな」という風潮があります。この言葉は、一見すると単に「気に入らないなら黙って立ち去れ」という意味に見えますが、実際には「気に入らないなら黙って立ち去れ。立ち去らないのなら黙って全て受け入れろ。」と、「どちらにしろ黙っとけ」という意味を含んで使われていると思います。そんな考えが蔓延する中でわざわざ芸人さんに考え方を改めさせようと意見するのは、かなり勇気のいる事です。

 また、お笑いファンの世界に限定すれば、「これってどうなんだろう?」と思う事があっても、圧倒的に笑いのプロである芸人さん側が「お笑いとはそういうものです」と言ったら、何となくファン側がお笑いを理解していないという雰囲気になり、なおかつ自分も「こんなことにいちいち引っかかる私が悪いのかな?」と悩む羽目になる「いやいやお笑いですやん論」と、深夜ラジオは身内に向けたものだから好きな事を言っていいという「いやいやラジオですやん論」があり、これがお笑いファンが意見を言いにくい状況に拍車をかけていると、個人的には思います。

 更に言えば、岡村さんの件の様に「男性はなんとも思わないけど女性は不快に思う出来事」に関しては「男ってのはそういうもんやからしゃあないんですわ論」があって、それに女性が反発した場合「女は冗談が通じない」「やっぱり女はお笑いが分からない」という「女」という性を持つ人全てに対して、場合によっては不当な評価を下される場合も多く…もう、いい事一個もない。あと、最近ジェンダーが絡む問題は炎上しやすくて怖い。発言しにくい。

※注意※「~論」が関西弁である事に、「関西の人には特に、もしくは関西の人だけに上記の様な傾向がある」といった意図はありません。単に語呂がいいから使っただけです。日本全国どこの出身の方でも、また、男女問わず芸人さん、お笑いファンの方には一定数上記の様な考え方を持つ方々がいらっしゃると思います。

 ここまでは、忠告したファン側が不利益を被るパターンを見てみましたが、逆に芸人さんが不利益を被るリスクもあります。

 まず、単純に忠告することで芸人さんを傷つけるかも知れないという事が挙げられます。
 忠告されるというだけでも良い気はしないだろうという事は容易に想像できますし、それが芸人さんにとってどの位のダメージになるかは、普段私たちが目にしている表面的なキャラクターだけでは判断できないので、「思った以上に傷ついたらどうしよう?」と思うとなかなか忠告をすることはできません。

 加えて、先ほども言った「芸人さんと自分の間で済めばいいが、他の人からも見える状態で意見すると下手したら炎上するかも」という問題は、自分が炎上する可能性があると同時に、芸人さんが炎上する可能性も孕んでいます。こちらとしては注意してみて芸人さんが考えを改めてくれたらいいな…と思った程度の事でも、思わぬところから問題が世間に広まり、関係ない人達まで加わって自分が思っていた以上に芸人さんを傷つける結果になる事も、充分あり得るでしょう。
 また、分かりやすく炎上はしていなくても「芸人さんは一人だけど、ファンは沢山いる。もし忠告する人が私だけじゃなかったら数の暴力になってしまうかも」と想像すると、一つ忠告をするのも慎重になってしまいます。


 …で、ですね。
 仮に、ここまでで言った様な諸々のリスクやデメリットを乗り越えて、義務も責任も無いにも関わらずそれでも「いや、それでも私は芸人さんに意見を言いたい!」と思った場合(それが芸人さんの為か自分の為かは分かりませんが)、一体どんな方法で誰に言うのが妥当なんですかね?と、私はここでもまた悩んでしまいます。

 ここまでで、Twitterの呟きやリプ、DMまたはYouTobeのコメント欄の様な本人にダイレクトに伝わって、他の人にも見える所で伝えるのはリスクが大きいから避けたい…という私の気持ちは分かっていただけると思います。
 そうすると、残るは番組スタッフさんか事務所、もしくはマネージャーさんに言うのがいいかな…?と思うのですがいかがでしょうか?皆さんどう思います?

 ただ、なんでもかんでもグダグダ言って申し訳ないのですが…本当にちゃんと芸人さんに伝えてくれるのかな?と。
 マネージャーさんはもしかしたら真剣に聞いてくれるかもしれないんですけど…個人的に番組スタッフさんは「クレーム入ったからもうこの芸人使うの止めよう」って芸人さんに何も伝えずバッサリ切ったりするんじゃないかな~って疑っちゃうし、逆にラジオとかYouTobeのスタッフさんは芸人さんと仲が良すぎてファンの意見も「何かうるさい奴がいるwww」「やばwwwめっちゃ怒ってるじゃんwwww」みたいな感じで一笑に付して受け流しそうな…イメージが…。

 とまあ、こんな感じで。
 悩みに悩んで色々考えて色んな心理的負担とリスクを背負ってまで、芸人さんの行いを正してあげる必要なんて、個人的にはないと思うんですよね。
 あ、あと、そもそもなんですけど、自分の指摘が的外れである可能性だって当たり前にある訳ですからね。そういう意味でもうかつに意見なんて言えないですよね。

 だから私は、「ファンが自分の好きな芸人さんに忠告をするという事」…というかまぁ「芸人さんが間違った言動をしていると思った時、ファンは忠告すべきか?」というお題については「芸人さんがもし間違った言動をしたとしても、それは芸人さんご自身もしくは一緒に番組を作ったスタッフさんと芸人さんをプロデュースする事務所関係者のせいでありファンに責任はない。よって、忠告する必要もない。よって、お願いですから自主的にしっかりして下さい…。」という結論に至りました。

 あと、これは蛇足ですが。
 もし本当に芸人さんの人間性やら普段の言動やらを正す作業にファンも参加して欲しいと言うのであれば、芸人さんがファンの意見を直接目にすることが無く、なおかつ大事な意見はきちんと芸人さんに伝わることが保証された「お客様相談窓口」の様なシステムがあればいいな~と思いました。
 まあ、普通の企業以上に芸能人は暇人やアンチが悪口ばっかり言ってきそうなので、現実的じゃない意見かもしれませんが…。

 皆さんはどう思いますか?

 ではでは、ダラダラ話しましたが、今日はこの辺で失礼します。
 また次の記事も、よろしくお願いしま~す。